
【事例1】施設入所で残された築約50年の実家、 将来(5年後)の次世代に引き継ぐために【日進市浅田町】
【事例1】施設入所で残された築約50年の実家、
将来(5年後)の次世代に引き継ぐために【日進市浅田町】
「お金はかけたくない。でも、安い賃料でいいので誰かに借りてほしい」——荷物がそのまま残された築約50年の実家を前に、ご親族はそうおっしゃいました。
この記事は、日進市浅田町・昭和51年築の木造戸建てが、MIRAI不動産の「空き家Reサイクル(借り上げ+定期借家)」で再生し、5年後にはご親族による建て替えで、家族の次世代へと引き継がれた——その実際の流れを、代表・佐藤慶典がご紹介する事例記録です。「うちもこうしたい」とお感じになった方は、ぜひ最後までお読みください。
物件サマリー — どんな空き家がどう変わったか
まず、本事例の物件と契約の概要を一覧でご紹介します。
| 所在地 | 愛知県日進市浅田町(番地は非公開) |
|---|---|
| 建物 | 木造2階建て・延床 74.02㎡・昭和51年築(築約50年) ※所有者様がご自身でDIY建築された一軒家 |
| 引き継ぎ前の状態 | 約1年間放置/生活用品・家財が大量に残置/全体的に荒れた状態/周囲は田畑で草木が繁茂 |
| 工事内容 | 水回り一部更新/床上張り/畳交換(最低限の機能回復) |
| 契約形態 | MIRAI不動産が所有者様から借り上げ、入居者へ転貸 |
| 契約期間・賃料 | 定期借家5年/賃料 年額20万円程度(月額約16,700円) ※オーナー様のご意向に合わせた控えめな水準 |
| スピード感 | ご相談から契約まで 約2か月 |
| 5年後の結末 | 契約満了で物件をお返し → ご親族により建て替え(次世代へ引き継ぎ) |
オーナー様のご状況と最初のお悩み

本物件のオーナー様は、80代のご高齢の方でした。長年お住まいになっていたご自宅から、体調面のご事情で施設へ入所されることとなり、ご自宅はそのまま空き家になる予定でした。
建物はご自身で建てられたDIY建築のお家で、思い入れも深いお住まい。とはいえ、お体が不自由なこともあって、生活用品や家財の整理整頓は十分にできておらず、荷物が大量に残った、非常に荒れた状態での引き継ぎとなりました。
ご対応の窓口になられたのは、50代のご親族の方です。ただ、ご自宅が遠方にあり、頻繁に通うことが現実的ではない——「このままでは管理しきれない」というご相談を、当社にお寄せいただきました。
とくにご心配だったこと
- 遠方にお住まいのため、現地まで足を運ぶこと自体が大きな負担
- 周囲に田畑が広がり、放っておくと草木がすさまじい勢いで育つ環境
- 建物の状態が良くないため、台風など自然災害による破損が心配
- 近隣の方からのクレームが入らないか、ずっと気が休まらない
ご親族の方が当社に伝えてくださったご要望は、率直なものでした。
お金はかけたくない。でも、安い賃料でいいので、維持管理ができるように、誰か借り手を探してほしい。
この一言に、空き家を抱えるご家族の本音がすべて詰まっていると、私は感じました。「処分するのも忍びない、でも維持するのも限界」——その狭間で揺れている方は、決して少なくありません。
弊社からのご提案 — 借り上げ+定期借家という選択肢

現地を確認したうえで、率直に申し上げると、そのままの状態で一般の入居者様に貸し出すのは難しい建物でした。ただ、ご親族の方の「安くてもいいから維持管理してほしい」という願いと、オーナー様の「お金はかけたくない」というご事情の両方を、私はなんとか叶えたいと考えました。
そこでご提案したのが、MIRAI不動産がオーナー様から物件を借り上げ、当社の費用と責任で最低限のリフォームを施し、入居者様へ転貸するという仕組みです。これがいわゆる「空き家Reサイクル」の基本形です。
ご提案の主な内容
- 当社が借主となり、オーナー様には所有しているだけで毎月一定の賃料が入る形に
- 残置物の処分・水回り更新・床上張り・畳交換まで、すべて当社負担で実施
- 賃料はオーナー様のご意向どおり「安くて構わない」という水準(年額20万円程度)
- 契約期間は定期借家5年。期間が満了したら、確実に物件が手元に戻る
- 入居中の管理・近隣対応・草木の手入れも当社で対応
なぜ「借り上げ+定期借家」なのか
この方式には、空き家オーナー様にとって大きな安心が3つあります。
① オーナー様の自己負担がゼロ——「お金はかけたくない」というお気持ちに、もっとも素直に応えられる形です。残置物の処分も、リフォームも、すべて当社の負担と責任で進めます。
② 「終わり」が見える——普通賃貸借だと「いつ返してもらえるか分からない」という不安が残ります。定期借家なら、契約期間が満了すれば確実に返ってくる。5年後の選択肢を、オーナー様ご自身の手に残せるのです。
③ 管理の重荷から完全に解放される——草木・台風・近隣対応——これらの心配ごとを、まるごと当社にお任せいただけます。
この3点があるからこそ、ご親族の方も、施設に入られたオーナー様も、安心してお預けくださったのだと思います。
ビフォーアフター ギャラリー
引き継ぎ時の状態と、最低限の工事を終えてお部屋として整えた状態を、建物の全箇所にわたって並べてご覧いただきます。「築約50年でここまで戻せる」というリアルを、ぜひ写真でお確かめください。
▶ 外まわり・外部
バルコニー
引き継ぎ時
整備後
庭
草木の繁茂
整備後
▶ 入り口・通路
玄関
引き継ぎ時
清掃後
廊下
引き継ぎ時
床を上張り
▶ 居室
1階和室
引き継ぎ時
畳を新調
2階和室(東)
引き継ぎ時
畳を新調
2階洋室
引き継ぎ時
床を上張り
▶ キッチン
ダイニングキッチン
引き継ぎ時
水回り一部更新
▶ 水回り
洗面
引き継ぎ時
水回り更新
風呂
引き継ぎ時
水回り更新
※ 工事範囲は「住める状態に整える」最低限の範囲です(水回り一部更新/床上張り/畳交換)。フルリノベーションではなく、オーナー様の「お金はかけずに」というご要望に沿ったコスト最適化の例として、ご参考ください。
ご相談から入居までのスケジュール
ご相談から契約成立まで、約2か月のスピードで進んだ事例です。実際の流れは以下のとおりです。
- ご親族様から最初のご相談
電話でのお問い合わせから始まりました。お悩みと物件の概要をヒアリング。 - 現地調査
建物・残置物・周辺環境を実地で確認。ご親族様と方向性を擦り合わせ。 - 借り上げ+定期借家プランをご提案
賃料・工事範囲・契約期間など、書面で具体的にご説明。 - 残置物の整理・処分/工事着手
水回り一部更新・床上張り・畳交換を実施。 - 工事完了・入居者募集の準備
最低限の機能回復が完了し、住める状態に。 - オーナー様と当社で定期借家契約を締結
期間5年・賃料年額20万円程度で正式に契約成立。
その後、当社が入居者様の募集・入居後の管理・近隣対応・草木の手入れまで、5年間にわたってすべて担当しました。オーナー様・ご親族様にお手をわずらわせることは、契約期間中ほとんどありませんでした。
オーナー様のお声と、5年後の結末

当社が借り上げた後のお声
維持管理が非常に楽になり、気が休まりました。
このお言葉を伺ったとき、私は素直に「お役に立てて本当に良かった」と感じました。
実際、建物自体は決して綺麗な状態ではなかったため、ご親族様は台風などの自然災害による破損や、近隣の方からのクレームを非常に心配しておられました。周囲は田畑が広がる立地のため、庭の草木の手入れが本当に大変というお悩みも常にお持ちでした。これらの心配ごとを丸ごと当社で引き受けたことが、「気が休まる」というお言葉に繋がったのだと思います。
もう一つ、私が見ていて大きかったと感じるのは、ご家族にとって「この不動産を将来どうするか、じっくり検討するための5年間という時間」ができたことです。空き家を抱えながらだと、目の前の管理に追われて、長期的な家族の意思決定がなかなか進みません。5年という安心期間を確保できたことで、ご家族は落ち着いて将来を話し合えたのだと思います。
5年後——ご親族の建て替えで、次世代へ引き継ぐ
そして、契約期間の5年が満了した現在、物件は契約通りオーナー様側にお返ししました。
その後どうなったか——。
物件のその後
お返しした物件は、ご親族の手で建て替えられ、次の世代の住まいとして引き継がれました。荷物が残されて荒れていた築約50年の空き家が、家族の未来へと繋がる土地になった、ということです。
「処分するしかないかもしれない」「貸せるかどうかも分からない」という状況から始まったこの物件が、5年の時を経て、家族の中で新しい役割を持つ場所に生まれ変わった——これ以上ない結末だと、私自身も心から嬉しく思っています。
もしあの時、急いで売却していたら、もしくはそのまま放置していたら、ご親族の建て替えで次世代に引き継ぐという未来は生まれていなかったかもしれません。「時間を味方にできる選択肢」を残せたことが、本件のもっとも大きな価値だったと感じています。
この事例から学べる3つのポイント
本事例には、空き家でお悩みの方に共通して当てはまる、3つの学びがあると考えています。
「貸せないほど荒れている」状態でも、道はある
残置物が多くても、築古でも、DIY建築でも、当社が借り上げる方式なら受け入れ可能です。「うちはとても貸せる状態じゃない」と諦めている方こそ、まずご相談いただきたいケースです。
「終わりが見える」定期借家が、家族の自由を守る
普通賃貸借だと「いつ返ってくるか分からない」不安が残ります。定期借家は契約期間満了で確実にお返しできるため、将来の選択肢(売却・建て替え・ご親族や次世代への引き継ぎ)をオーナー様の手に残せます。
「考える時間」が、家族の最善の答えを引き出す
急いで処分しなくていい。5年あれば、家族でじっくり話し合えます。本事例のように、その間に「ご親族が建て替えて次世代の住まいとして活かす」という未来が見えてくることもあります。空き家は「焦って手放す資産」ではなく「次に活かす資産」です。
他の事例も見る
空き家Reサイクルの実例は、本記事を含めて全4事例を順次ご紹介していきます。
近日公開予定
近日公開予定
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※ 公開され次第、こちらに各事例へのリンクを追加します。
空き家のお悩み、まず無料でご相談ください
本事例のように、状態が良くない築古の空き家でも、ご相談いただければ最適な方法を一緒に考えます。「うちの場合はどうなるだろう?」と感じた方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
「うちの空き家でも活用できる?」
と感じた方へ
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本事例のような借り上げ+定期借家のご相談、大歓迎です。
会社情報はこちら → //mirai-fudosan.com/
しつこい営業は一切行いません
執筆者紹介
約15年の不動産・リフォーム実務経験
賃貸現場でオーナー様・入居者双方の目線を磨く
地域密着で売買・賃貸・管理を幅広く担当
建物の構造・施工現場を実務で習得
不動産・リフォーム両面の経験を結集
